絵本「めぐりめぐって」 ふれあい毎日(08年1月5日号)に紹介されました。
  ●読んで作ってしあわせになって  キューブパズル付き 絵本「めぐりめぐって」完成
 昨年12月、絵本「めぐりめぐって」が、著者の熱い思いを込めてついに完成した。作者は船橋市宮本で家庭文庫を主催する川瀬紀子さん(67)。
 『めぐりめぐって』は64年刊の『だれが赤い実をたべたか』に始まり、89年『あかい実だれの実』を経て、長年に渡り推敲を重ね、やっと今回の出版に至った作品だ。
 川瀬さんは01年から3年間ボランティア代表で東京国際ブックフェアに出展した。その時、「世界中の絵本と比べて自分の本は遜色が無いと実感した」と振り返る。
 ブックフェアを見に来た人が「この本を探していた。ここにあった」といった笑顔に出合い「今度は自分の本を出さなきゃいけない」と思ったと話す。
 物語は幸せの象徴である「りんご」を中心に、話の当初はそれを奪い合い、やがて狼が来て取ってしまう。季節が巡り、冬を越えると木にはたくさんの「りんご」が実る。皆が幸せになり、自然に感謝するという話。
 「みんなに幸せになってもらいたい。つらい事があっても最後は幸せになるという希望を大切にしたい」。家庭文庫で時代の変化を感じ、多くの子供たちとふれあう中で感じた川瀬さんの願いを集大成した作品。繊細で外国を思わせる大人っぽい絵柄や哲学的とも言える主題は子供から大人まで楽しめるはず。
 絵本はキューブパズル付き。読んで作って幸せになってみてはいかが。
 (写真=著書を手にする川瀬さん)
  「めぐりめぐって」(かわせ のりこ作)
  カラー印刷・上製本 本文24ページ(255mm×255mm)  定価 2,300円
 購入、問合せは пi047−425−4898)(Fax 同)アメジスト・アート出版 川瀬まで。